スマホを持っていない時代遅れ?の私である。
だが、スマホを持っていない=時代遅れと言うのは間違いである。
いわゆるガラケー(正確にはフィーチャーフォンfeature phoneまたは携帯電話と呼ぶ)には、スマホにはない物理的な凹凸を持ったボタンが存在する。
人の体の大部分は水分。年齢を重ねるとその水分の比率が下がり、末端の指などは水分が足りない乾き気味の状態になる。
そうすると、指で画面タッチした時の反応が悪くなる。何度タップ(クリックに相当)しても反応しない。イライラ・・・やはりデコボコした普通のボタンがいい、ということになる。
ガラケーはそんなシニアクラスの願望をまるっと満たしている。
だが、時代の流れには逆らえない。スマホに市場を駆逐されたガラケーの運命は風前の灯であった。
少なくとも2年前までは...
ところが、異変が起きている。減り続けていたガラケーの出荷台数が昨年、7年ぶりに増加した。一方で、スマホの出荷台数は減っている。
調査会社によると、昨年のスマホの出荷台数は前年比5.3%減の2,770万台で2
年連続の減少。
逆にガラケーは前年比5.7%増の1,058万台で、2007年以来、7年ぶりに前年を上回った。
総務省の昨年の調査では、ガラケー利用者の40%が次に購入する機種もガラケーを希望しているのに対し、スマホへの移行は27.1%にとどまっており、今後も一定の需要が見込まれるという。
なぜだろう。
日本のガラケーはインターネット接続や写真撮影が簡単にでき、月額料金もスマホより安い。
高齢者だけでなくバッテリーが長時間持つので、頻繁に使う営業マンや、子守をしながら片手で操作する機会の多いお母さんら幅広い層に人気があるといわれている。
私もガラケーは当分離さない。時代遅れでケッコー。
幸せ列車の看板コラム「久世栄三郎の各駅停車」でお馴染みの久世栄三郎氏によると、「礼、節」は教えて習得できるものではなく、本来個人に備わっている素質に基づくという。
従って、仕事上の技術とかスキルには80点、90点、100点といった点数がつけられるが「礼、節」はあるか・ないか、持っているか・いないか、であり0点か100点のいずれかになるという。
前置きはこのくらいにして、松下幸之助が「素直な心になるために」という本を出していて、その中に久世氏に言うところの0点か100点しかない価値観の話が出てくる。
古代ギリシアの哲学者ソクラテスは賢者として尊敬された。彼は「少なくとも“自分が何も知らない”ということを知っていたから」だ。
人は真理のすべてを知る事は出来難いということ(無知)を知るべきである。これが有名な「無知の知」と呼ばれるエピソードである。
人間が知ることができることは限られている。また、人間ができることにも限界がある。それゆえ「素直さ」、「謙虚さ」ということが美徳とされる。
ところが、私たちは時々「素直」を履き違えて使うことがある。親が子に、先輩が後輩に、上司が部下に...「(もっと)素直になれ」などと言うことがないだろうか。
これに対して、幸之助ははっきりと言っている。軽々しく人に向かって「素直になれ」と言ってはいけない、と。
なぜなのか。
「素直さ」というものは、人に言われて身につくものではないからである。
「素直になれ」と人に求める人のハラの中は決まってこうだ。
「オレの言うことを聞かなければ、オマエは成長しない」
つまり、「素直さ」と言う美徳を、人に自分のいうことをきかせるためのツールとして使っている。
幸之助は言う。「素直になれ」は他の人に言う言葉ではない。ひたすら自分に向かって言う言葉だ。そして、そういう人の行動を見て、周りの人は初めて「素直とは何か」を感じるのである。
「素直さ」とは教えてもらうものではない。素直さを実践している人から感じるものであり、行動を見せることでしか説得力を持たないものである。
これは久世氏の言う「礼、節」にもつながるような気がする。教えてもらうものでない「素直さ」とは正に、持って生まれた素質である。
その素質をプラスに活かすと素晴らしい“才能”に転換できるような気がする。
春。そして新年度を迎え、新社会人となる方は松下幸之助の「素直な心になるために」を読まれてはいかがでしょうか。
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まてぇー
ここまでおいで。ヒン
さて、あのペヤングが販売を再開するようだ。
昨年12月にゴキブリの混入が判明し、半年間にわたって製造・販売休止に追い込まれていたカップ麺「ペヤングソースやきそば」が今年6月上旬に販売再開することになった。
事件後、メーカーのまるか食品(群馬県伊勢崎市)は全工場の製造中止と販売休止を発表し、工場設備の刷新と改修に着手した。
全てのすき間を塞ぐためにひび割れ部分を補修。古い床や壁面などの表面を剥がし、油汚れに強く凹凸のない素材を使用することで、清潔感の向上に努めた。
生まれ変わった「新ペヤング」は、異物の混入を防ぐため、フタはシールで密閉する容器に変更した。
ゴキブリ混入発覚前の製造能力は1日40万食。販売休止中の半年間の売り上げはゼロ。今後の売り上げ見通しについて「消費者にどの程度受け入れて頂けるか見当がつかない」とのこと。
しかし、ファンはいるもの。真摯に取り組めば陽はまた昇ると思う。
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