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中国が突然「防空識別圏」を一方的かつ大胆に自国に有利な範囲に広げて、日本やアメリカだけではなく海外の国々からも非難を浴びている。
多くの国において領海は12海里(12×1,852m=22,224m=約22Km)に設定されており、他国機が領海上空の領空を侵犯してから領土上空に到達するまで、旅客機でも1分強、超音速軍用機であれば数十秒あれば可能であり、領空侵犯を確認してから対応するのでは手遅れになる危険がある。
従って領空の外周の空域に防空識別圏を設定し、届けのない航空機が防空識別圏に進入した時点で空軍力による強制措置を含む対応がなされる。そのためのスクランブルは、当該機が防空識別圏に進入する姿勢を見せた時点で行われることが多い。(参照元:Wikipedia)
例えて言えば、庭付きの家に皆が住んでいるとして、侵入者が庭に入ってきたらその時点で「出ていけ」と注意する。その庭と外界を分けるラインが防空識別圏(Air Defense Identification Zone)である。
自国の航空機が平和時に他国の防空識別圏内を飛行する場合には、事前に飛行計画を提出することで、偶発的紛争や軍事的緊張が高まるのを防ぐような意味もある。
昨日、その中国が主張する防空識別圏をアメリカの爆撃機が通告なしで飛行したが中国は手を出せなかった。手を出したら米中戦争に発展する可能性があるからである。(そうなればさすがの軍事大国・中国もアメリカにはまだ勝てないとわかっている)
日本の航空会社は今のところ政府の要請で中国に対して飛行経路の変更計画提出はしていないという。変更計画を出せば中国の主張を認めてしまうからだ。
だが、人様の命を預かるビジネスだけに、いかに理不尽な主張・要求であっても、万一のことを考えると、危ない航路はとれない。航空会社は立ち往生している。
ところが、日本人ではないので、また仏教徒でもないので「立ち往生」はしないかも知れないが、右往左往している方がこの時期に一人おられる。他ならぬ世界の恋人「サンタクロース」さんである。
北欧の国ではサンタクロースの行動を心配する声も出ているようだ。防空識別圏を飛行する際には計画を出すようにサンタクロースに呼びかけている人もいる。
しかし、サンタクロースはとても速いスピードで移動するので中国機には撃墜できないとする指摘もある。
こんなジョークが言える間がまだギリギリ「平和」なのかも知れないが、どうかジョークの範囲で収まってほしいものである。それは中国さん、あなた次第だよ。
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