士農工商が存在していた時代、武士の庶民に対する「斬り捨て御免」という信じられない制度だが、ある本を読んでいたら知らなかったことが解説されていた。「斬り捨て御免」で刀を一度抜いたら、斬らなかったら切腹の処分という厳しい法度があったそうだ。
また、大名行列に土下座する庶民の姿を時代劇の映画やドラマで見るが、仕事をそのまま続けていてもよい職業があったことも初めて知った。それは「左官」というもので、壁塗りなどを途中で止めると大変なことになる危険性が高く、特別に続行を許されていたそうである。
昔、筆者の人生に大きな影響を与えてくださった人物から「拳拳服膺」という言葉を教えて貰ったことがあったが、それは「謹んで常に忘れず、心を尽くして守り行うことだが、物事を中途半端で知ることの恐ろしさを考え、そこに至ったプロセスを知る重要性を学ばせていただいたと記憶している。
野田総理が消費税増税に関して「乾坤一擲」という言葉を使用していたが、その意味は誰もが知る「運命をかけた大勝負」となるが、政治生命をかけるのはご自由だが、国民の大切な将来を「賭け」という言葉で表現されるのには抵抗感を抱いてしまう。
上述の「拳拳服膺」を言葉として使用する場合「師の教えを拳拳服膺する」というのもあるが、総理の過去からすると松下政経塾ということから「松下幸之助」氏の存在を忘れてはならないし、氏がそんな行動を望んでおられたとはとても信じられないと考えてしまう。
「乾坤」の意味には「天地」や「宇宙」の他に方角と干支の表すものもあり、「乾」とは「戌亥」で北西を指し、「坤」は「未申」で南西を指している。
昔、落語を聞いていると枕で「東西、東西」という言葉の意味について笑わせてくれた。残りは「南北」で「南に北」つまり、「皆、観に来た」と言っていたからだ。
原発一連に関しても野田総理の姿勢には「狷介(けんかい)」という言葉を感じてしまう。その意味は「自己を守って人と強調しないこと」や「片意地」とされるが、将来を大きく左右させる重大な局面を迎えているのは確かで、「私の責任で」と軽々しく発言して欲しくないものである。
総理就任会見で、ご自分を「どじょう」と比喩されたことを憶えているが、今や「瓢箪が鯰を押さえられないこと」から生まれた「瓢箪鯰」という言葉が浮かんで来る。
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