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Pouchによると、1月27日、東京ディズニーリゾートで、閉園後のパークを貸り切って準社員(アルバイト)のキャストを遊ばせてくれる、年に一度の特別な日「サンクスデー」が開催された。
「サンクスデー」という名前の通り、キャストへの日頃の感謝の気持ちを込めて、上司である役員や社員がキャストとなっておもてなしをしてくれるという。
この日、東京ディズニーランドは19時に一度閉園した後、20時に再度オープンし、上司にゲストとして迎えられた約14,000人のキャストが、仲間たちによる特別なセレモニーやアトラクションを楽しだ。
さらに、カストーディアル(清掃・案内スタッフ)のコスチュームを身にまとった社長と記念撮影をしたり、上司が作成したサンクスボードを感動しながら読んだりと、上司もキャストも大いに盛り上がり、楽しいディズニーの夜が更けていった。
東京ディズニーリゾートでは、キャスト全員が高いモチベーションで働くことができるように、ES(従業員満足度)活動を積極的に行っていて「サンクスデー」はその活動の中の一つという。
一般企業で言えば、慰安旅行とか社員慰労会のようなものだが、実は次元も質も全く違う。ここで連想したのが「死馬の骨を買う」という中国の故事。
昔、中国で名馬を買いに行った臣下が、死んだ名馬の骨を五百金で買って帰った。
怒った君主に臣下は「死んだ馬の骨でさえ五百金で買うという噂を聞けば、名馬を連れてくる者が現れるでしょう」と答えた。
その通り、一年もたたないうちに三頭の名馬が集まったという。
何が言いたいかというと、正社員でない人たちをもてなすという、一見何の得にもならないことをする事は、長い目で見ると「優秀な人財(あえて材ではなく財)を集める」のではなく「優秀な人財が向うからやってきて集まる」ことになると考えられるからだ。
TDLはサンクスデーを(意図的に)対外的な宣伝のために開催しているのではないと思う。「人を大事にしている会社である」ことが、少しずつ世間に知れ渡れば、感動した人たちがパークに足を運ぶ。
“人財”を大事にする企業から生まれるアイデアやサービスは、巡り巡ってその努力を行った企業に「利益」という形で還ってくる。TDLはそんな理想のモデルを具現しているように思う。
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