米ワシントンのレストランで、93ドル(約11,500円)の食事をした常連客が2,000ドル(約25万円)のチップを払ったそうだ。
この常連客は「ガンボスープ」が大好物であった。予約が入り、常連客は約束通り、連れとともに来店した。
ガンボはアメリカ合衆国南部メキシコ湾岸一帯に浸透している料理である。基本的には濃いスープストック、肉または甲殻類、とろみ成分、および「聖なる三位一体」と呼ばれる野菜(セロリ、ピーマン、タマネギ)で構成される。伝統的に、ガンボ・スープは、米にかける形で供される。常連客と連れは出されたガンボスープに大満足し、食事が終わるとテイクアウト用も注文した。
レシートには感謝の言葉とともにチップの分配について指示が書かれていた。店主に1000ドル、シェフとバーテンダーには500ドルずつ配分するようにと。
このガンボスープというのは通常のメニューには載っておらず、これまで店は「本日のスープ」として提供してきた。
だがこの話題が広がってにわかに注目を集めることになった。
「シェフはガンボスープをたっぷり用意するのに一生懸命だ。こういうことが起こると、味を試したいというお客さんがたくさん来るはずだから」と店主は言っている。
だが、これは要注意だ。
私の予感ではガンボスープを広く提供すると、かの常連客は離れると思う。
男性の場合は特に、自分だけの「すみか」や「隠れ家」を求め、そこに誰も入ってこない基地を作りたがる。
男はいつまで経っても「少年のまま」な生き物なのだ。
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