体重と人の性格に関する研究報告が発表され話題になっている。報告によれば「人は太ると性格も変わる」という。
良い方向に変わることを祈りながら話を続ける。
フロリダ州立大学医学部の研究チームは、バルチモア在住のあらゆる年代の男女1900人から、10年の初めと終わりでデータを取った。
まずは臨床医が被験者の体重を測定。その後、今度は被験者が体重を自己申告、そしてさらに臨床医が体重を測定。この調査統計により「体重の変化」と「性格の変化」が関係しているかを調べた。
結果は、体重が10%以上増えた人は、維持していた人に比べて、衝動的で誘惑に弱くなる傾向があると判明した。さらに体重が増加するにつれ、自己中心的で決断力が鈍くなる傾向がみられた。
分析では「体重増加=容姿の変化」に対する家族、友人、同僚たちの反応がネガティブな影響として自身に跳ね返ることが要因だと考えられている。
研究者は「太るにつれて性格が衝動的になり、その変化がさらに太るリスクを増やしている」と結論づけている。「一度太ると自己嫌悪や自暴自棄でさらに太ってしまう」そんな負のスパイラルに陥る人が多いという。
西日本に続いて、東日本も続々と「梅雨入り」が宣言されている。連日、太陽の照らない暗い日が続きそうだ。それも関係してか話題も暗くなってしまった。
太っている方、健康のためにぜひ運動を。(私も頑張る)
なぜ人はわざわざ悲しい音楽を好んで聴くのか?感情研究の分野で長年疑問とされていたこの理由を理化学研究所が解明したと発表した。
実験によると「悲しい音楽を聴くとロマンチックな気分になる」ことが分かった。実験では、短調で構成された30秒程度の“悲しい曲”を男女44人に聴かせ、
・多くの人はこの音楽を聞いてどう感じると思うか。
・あなたはこの音楽を聴いてどう感じたか。
をそれぞれ62項目、5段階で評価させた。
その結果、回答者たちは「一般的に悲しい」と思うほどには自分では悲しみを感じておらず、むしろ(うっとりする、愛おしいなど)ロマンチックさを感じていることが分かった。
理研は「今回の結果から、芸術には快と不快の両価的な感情を引き起こす作用があることが分かった。この結果は感情の仕組みを考えるための新たな観点を提供する」と評価している。
個人差はあるだろうが、これは人に共通する感情と言えるのではないか。私も悲しいメロディや作詞の音楽を好む傾向がある。自分がネクラなのかと思っていたがそうではなく、普通の感情であることがわかり安心した。
因みにロマンチックとは「現実を離れ、情緒的で甘美な様」という説明が辞書にあった。恋はまさにそのものだ。白昼夢もその定義の中に含まれそうだ。さらに余談。「浪漫」という言葉があるが、これはRomantic、Romanceの漢訳表現である。
ローマ帝国時代の言語は、文語としての「古典ラテン語」と口語としての「俗ラテン語」が存在した。ローマ帝国の衰退期にはこれらの差は徐々に広がっていった。
やがて、基は一つの言語とは呼べないほどにまでその違いは大きくなり、古典ラテン語は、口語の俗ラテン語を使う庶民には理解できないほどにまでなっていった。
その時代の口語を「ロマンス語」と呼んだ。やがてロマンス語で書かれた文学作品は「ロマンス」と呼ばれるようになった。これがロマン主義(ロマンティシズム)の語源となる。
18世紀末から19世紀前半にヨーロッパで、それまでの理性偏重、合理主義などに対し、感受性や主観に重きをおいた、古典主義と対をなす動きが表れた。それらは文芸・美術・音楽・演劇など様々な芸術分野に及んでいった。
そこから、芸術=ロマン主義のような概念が形成され、それらを形容する“ロマン主義的な”という意味の「ロマンチック」という言葉が生まれた。
現代で使われる「ロマンチック」はもっと人の心に入りこんだものになっている。私個人の見解だが、 悲しさや恋しさで胸がしめつけられるような「せつない」という気持ちもロマンチックな気がする。
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今日は不思議な町の話を。
昨年9月に公開された映画「人生、いろどり」の舞台となった地が徳島県上勝町(かみかつちょう)。人口2000人程、四国で最も人口が少なく65歳以上の高齢者が50%以上を占める典型的な少子高齢化の町である。
かつては、みかん栽培が盛んだったが、1981年の異常寒波で多大な被害を受け深刻な状況に陥った。高齢化の進んだこの町は「希望」という言葉とは無縁の典型的な過疎地だった。
しかし、あるとき奇跡が起こる。ひとりの農協職員が、山で採れる葉っぱを、料亭などで料理に添えて季節感を楽しませる料理の<つまもの>として販売することを発案。
70代、80代の女性たちを主戦力に事業を起こした結果、年商2億円以上を稼ぎだすビッグビジネスに成長。町はうるおいを取り戻し人口増加を記録するまでに変貌を遂げた。
商品化までに、品質や衛生面の確保、安定供給するための量産体制確立など様々な課題を乗り越え1986年に初出荷にこぎつけた。
生産者は全員お年寄りだ。“おばあちゃん”たちは、パソコンやタブレット端末の画面から市場ニーズや供給量などの情報を得、自ら需給バランスを考えて出荷量を調整し葉っぱを採取している。
自分の売り上げや採取仲間の間での順位なども知ることができるため、良い意味での競争意識をもたらし、中には年収1000万円を超す人も珍しくなくなった。
そして、この事業は町の福祉効果に大きなインパクトを与えている。
徳島大学医学部の調査結果では「働くことで自身の健康状態が良くなったと感じることにより、今の生活に対する満足感の向上や、加齢に対する否定的な気持ちの軽減につながっている」と述べている。
働くことが生活リズムを維持しやすくし、生活リズムが健康維持につながり、健康感が幸福感に影響を与えている。まさに“正”の連鎖が起こっている。
(2004年度のデータではあるが)上勝町では65歳以上の高齢者985人のうち寝たきりの老人はわずか1人だけ。また、国民健康保険の1人当たりの給付額が徳島県内50市町村(合併前)中、32位と顕著に低い。
さらには徳島県内で女性糖尿病患者数が最も少ないとも言われ、2007年から町営の老人ホームが廃止され、町の税金を別の用途に使えるようになった。
過疎の町から大変身したのは奇跡なのだろうか?
他の多くの自治体は「上勝町のやっていることは自分たちにはできない」「上勝町は人口が2000人ほどの小さな町だからできるのだ」と思うそうだ。だが、いづれも逃げ口上に聞こえる。
やりもしないで面倒なことはしたくないと否定する。人口2000人ほどの町でないとできないと自分で勝手に思い込んでいる。だが、世間にはそういう人が多いように思う。
その常識の壁を突き破れるかどうかが分かれ道になる。上勝町にはそういう人がいた。そういう組織ができていった。ひとりの農協職員の起こした行動が、町全体をイキイキとした生命体に変貌させた。
「希望のある町」はこうして生まれ、今も進化を続けているという。
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