さて次は何処へ行こうかと思案していたら、列車運行を司る駅長からのボヤキが入って来た。何と腰痛いわゆるギックリ腰になったらしい。しかも初めてだと。何としぶとい人生を送って来たんじゃ。普通ならそのお年ではとうの昔になっていても不思議じゃないのにね。
で、早速得意の情報検索術を駆使して腰痛についての蘊蓄を調べていた様ですが、役にたちましたかな。当方は真に申し訳ないが「にやり」としてしまった。それは小生自身も自称腰痛博士と言って良い程苦労させられたから。
ちょうど良い機会なので小生なりの蘊蓄を書き並べてみよう。まず初回は遙か昔になるが、30才になったばかりの頃、静岡での仕事が終わり東京へ戻る事になった。しかし運悪く数日大雪が降り箱根が不通になっていて丁度その日が開通したばかりで、当然の様に大渋滞、それも超のつく渋滞であった。勿論東名高速などなく一般道路での走行である。
当時の車はオートマなどなく全て硬いクラッチ操作であった。早朝出発するもすぐに渋滞。以後クラッチ操作の繰り返しが続いて確か十時間以上かけてやっとこさ東京は銀座のステージに滑り込みセーフ。その時初めて腰に痛みが来たのであった。しかし少々鍛えた身体と無知で無謀な気力と思いこみで何とかそのときは収まった。
しかし数年後、クラブやキャバレーの仕事で重い荷物、中には衣装と楽譜それにギターを抱えてあちこち移動したのであった。当時のバッグにはキャリーなど付いてなく全て手に抱えていたのだ。特に重かったのが楽譜。当時はフルバンド用にアレンジされていたので1曲で15枚、それを10曲以上持ち運んだので重いこと重いこと。
これを数年続けているうちに遂に腰にきたのであった。歩く度に背骨のどこかが摺り合うような痛さでそりゃたまらんかった。でも若さ故根性でステージには立っていた。それである日、銭湯の大鏡に我がボデイを映して愕然とした。何と身体が曲がっているではないか。どうもここしばらく歩く時にビッコひいている感じがしてた原因が分かったのだ。
はい、ここまではイントロです。ここから闘いが始まったのであります。まず初めに、薬マニヤのオヤジから聞いていた、当時売り出されたばかりのアリナミンを飲み始めた。当時のやつは今と違ってクサイのなんの、でも効きそう。これを処方を無視して50ミリを3粒、朝昼夜と飲み始めた。と同時に寝る時に左右に曲がった身体を曲がりと反対方向にねじって寝たのだ。当時は寝返りするにも大変だったけどそこは得意の?我慢強さと根性で何とか。
そして驚いた事に、あの一粒飲んでもムカっと来る臭いがないので不思議やな~と思いながらも約半年続けていたのだ。そして遂に歓喜のの時がやって来た。
その日いつものようにアリナミンを3粒飲んだ所、これまで不思議と出なかった例の強烈なむかつく臭いがガバーっと来たのだ。それと同時に何と何と!!!、あの痛みがすっかり消え去りそして曲がっていた腰も真っ直ぐになっているではないか。ウッソー!!!。
それ以来、アリナミンは私に欠かせないサプリメントとなっている。で、それ以降の腰痛はと聞かれると、それが・・・、何回も来たのだ。原因?、それはいろいろ考えられるが、一番はストレスだったと思う。体力的な事も考えられるが、小生あの劇的回復以来体力の衰えを実感してトレーニングを開始していたのだ。週一回程度だけど。以後25年ぐらい続いた、これは効果あったね~。なのに、その間も数回ギックリとなったのであった。
そうです、陸上トレーニングで鍛え上げた事に加え、体力増進及びストレス解放に良いに決まっている発声楽それに勿論得意のラテンと来れば万全な筈・・・ところが来るのです魔女さんは。
さてこの魔女さん、言っておきますが決して逆らってはいけません。仲良くする事です。ではどうやって。
今を去る約10年前、最後に強烈なやつが来たのだ(それ以来はごく軽いのしかない)。これにはホント参ったね。それまでアリナミンで治したなど、どの医者も信用しなかったので鍼には行ったが全然ダメで医者も避けていた。しかしその時はホント参った。で仕方なく整形外科なる医者に行った。そしてやられた事は・・・、牽引という治療。結論、こんなんで治るわけなかろうが、却って痛みは増したのだ。後は腰に注射をして一時的に痛みを和らげることぐらい。
そりゃそうさ、この時の痛みはヘルニアもあったけど腰(というよりお尻)の筋肉の捻挫があったのだ。捻挫で縮まった筋肉を強引に引き延ばすなど無茶クチャだ。もちろんこんなヤブから退散したさ。
その時は歩く事は全く出来ず、しゃがんだ姿勢でのみ移動できた。全く他人様に見せられたものではない。あの見かけ上頑健な姿を。それで考えた、要は自分なりに原因を見つけてそこを攻めれば良いのではないか、と。
考えた結論は、簡単な事。腰痛の最たる原因は背筋腹筋の低下により背骨が圧迫されている。それと同時に筋肉の捻挫で背骨が片側に引っ張られて左右どちらかに曲がっている。
その対策としては、要するに背骨の圧迫を取り、筋肉へのストレスを和らげる事。その方法として、和式トイレに座った状態にする。そして少し腰を伸ばす様にするといいのだ。実際に腰が伸びる。これを一回一分間ワンセットで一日数回やってご覧なさい。
説明は以上です。後はご自分で試してみることです。それと同時に身体も動かして鍛えましょうね。方法は教えてもいいけど自分で自分なりに工夫するのが一番。
ではお大事に。
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