MSN Japanに「あなたはいくつ正解?日本人が勘違いしている日本語」という記事があった。挑戦したら5つ正解。2つ不正解。2つは答えに困った。
日常使わないフレーズは意味が変わったりするが、本来の意味を心得ていると損はしない。しかし、けっこう違う意味で使っている人が多いのではないかとと思ったりする。みなさんも自己採点してみてください。
要注意な言葉 | 気を付けるポイント |
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役不足 | 「新規プロジェクトのリーダーだなんて私には役不足......」なんて言ったら、上司に怒られちゃいます。 "役不足"は、多くの人が"与えられた役目に対して、本人の力量が足らない、力不足"だと思い込んでいますが、本来の意味は"本人の力量に対して、与えられた役目が軽すぎること"。 上に挙げた例だと、「フハハハハ! こんなちっぽけなプロジェクトのリーダーを天才の俺様に任せるなんて笑止千万!」というキャラになっちゃいます。 |
敷居が高い | 「あの店は敷居が高い」と言うと、"高級なお店だから気後れして入りにくい"というふうに捉えていませんか? "足を踏み入れにくい、入りにくい"といった意味だと勘違いされがちな"敷居が高い"ですが、本当の意味は"自分に落ち度があるので、顔を合わせるのが気づまりだ"というのが正解。 ですから、「すっかりご無沙汰してしまったので、義父母の家は敷居が高い」「飲み代のツケがたまりまくっているから、あのバーは敷居が高い」というのが、本来の使い方です。 |
姑息 | "姑息=卑怯"というふうに勘違いしていませんか? 少年漫画の主人公が敵のワナに引っかかって、「くっ......姑息な!」とか言っているイメージがありますよね。 でも、"姑息"に"卑怯"という意味はありません。本来は"一時しのぎ"という意味。なので、"姑息な手段=一時しのぎの手段"となります。 |
うがった見方 | "うがった見方"というのは、"疑ってかかるような見方"だと勘違いされやすい言葉ですが、正しい意味は"物事の本質をとらえた見方"。 よく自分の考えを述べる際に、「うがった見方かもしれないが」と前置きする人がいますが、かなり自画自賛的な意味になってしまいます。 |
憮然 | "レギュラーの座を逃したその選手は憮然としていた"と聞くと、「なんで俺様が選ばれないんだ!」とプライドの高い選手が立腹している様子が目に浮かびませんか? "憮然"を"腹を立てている様子"だと思っている人は多いですが、これは間違い。正しくは"失望してぼんやりとしている様子"のことです。どちらもネガティブな感情に関わっていますが、随分とイメージが異なりますね! |
煮詰まる | "煮詰まる"のことを"議論が行き詰まって、結論が出せない状態になること"と捉えている人は少なくありません。たとえば、「会議が煮詰まったようだから、日を改めよう」というふうに。でも、"煮詰まる"と"行き詰まる"とは似て非なるもの。 本当は"議論や意見が出尽くして、結論の出る状態になること"が正しい意味です。会議が煮詰まったら、日を改めずに、結論を出しちゃいましょう! |
割愛する | 「説明を割愛します。各自で資料を読んどいてください」というふうに、サラリと使われる"割愛"ですが、"不必要なものを切り捨てる"という意味ではありません。 正しくは、"惜しいと思うものを手放す"という意味。不必要なんじゃなく、本当は思い入れがあるものをカットするときだけ使いましょう。 |
破天荒 | "破天荒な人"というと、"豪快で大胆な人"というイメージがありませんか? でも、"破天荒"の本当の意味は、"誰もなし得なかったことをすること"なんです。 たとえば、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中教授は、決して荒々しいイメージはありませんが、まさしく"破天荒"な人といえるのではないでしょうか。 |
耳ざわり | "耳ざわりがいい=聞いていて心地良い"といった使い方をしていませんか? "肌ざわりがいい"や"手ざわりがいい"はあっても、"耳ざわりがいい"というのは間違いです。 というのも、"耳ざわり=耳障り"であって、本来は雑音の意味。雑音が心地よいわけがないので、"耳ざわりがいい"というのは、何だかおかしな表現になってしまいます。 |
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